【西国三十三所巡り】 第四番札所 槇尾山 施福寺(Sefukuji)、第五番札所 紫雲山 葛井寺(Fujiidera) 参拝記

第四番札所 槇尾山 施福寺 (槇尾寺)

2016年3月25日の記事(改訂版)

3月23日
計画を立てた翌日に早速行ってきました。
この日を逃すと、来週始めまで寒の戻りがあって寒くなるという天気予報だった為です。
当日は薄曇りの天気で、朝は冷えていましたが、だんだん雲が取れて暖かくなって、昼過ぎには20度になっていたと思います。

当初の予定では施福寺だけで時間が足らないと思っていたんですが、かなり時間の余裕が出来てしまいました。
途中からは、名古屋方面から一人で来られていたご年配のご婦人の道案内を務めることになり、第五番札所 葛井寺(ふじいでら)(Fujiidera)を参拝しても、まだ時間の余裕があったくらいです。

今後の奈良、京都を回ることを考えると、もっと事前勉強して幅を持たせた参拝計画を行なう必要があると気付かされた、良い機会になったと思います。


往路

行きは計画通り。
園田発7:46 → 梅田(阪急)着7:57 (阪急神戸本線・梅田行)
梅田(御堂筋)発8:06 → なんば着8:15 (大阪市営御堂筋線・天王寺行)
難波発8:27 → 和泉中央着9:03 (南海高野線準急・和泉中央行)
和泉中央駅発9:12 → 槙尾山中学校前着9:38 (南海バス・父鬼線特31・槙尾山口行)

南海バス 和泉中央
南海バス 和泉中央

槙尾山中学校前発9:40 → 槙尾山着9:52 (オレンジバス槙尾山行)

 

オレンジバス(槙尾山シャトルバス)って、ワンボックスカーでした。
地域の足になっている、コミュニティバスだったんですね。

南海バスの槙尾山中学校で降りたのは私だけだったので、乗り換えは空いてると思ったんですが、他のルート(?)で来られたご年配のお友達ツアーの方々と、地元の方が居られて一席しか空きがなく、丁度私で満席になりました。
もし同行者が居たらバスに乗れなくて、施福寺までの上り道を6km歩いて登ることになるところでした。


槙尾山到着

槙尾山に着くと、めっちゃ寒くてびっくりです!
動いている内に暖かくなってきましたが、まだまだ防寒対策が必要です。
門前町くらいはあるのかと思ってましたが、あるのは観光センターというよろず屋さん的なお店と、滝の茶屋だけ。
おまけにDocomoの電波が圏外です。
ホントに山の中です。

念の為、帰りのバスの時間を控えておきます。
(後で役に立ちました)

槙尾山シャトルバスのりば
槙尾山シャトルバスのりば
槙尾山シャトルバスのりば
槙尾山シャトルバスのりば
観光センターで、土産物を見せてもらって、ポカリを補充。
こちらでは食事もできますし、よろず屋さんとして充実していますね!
車で上がれるのは、ここまでです。
車で上がれるのは、ここまでです。
観光センター
観光センター

近畿自然歩道 案内図
近畿自然歩道 案内図
槙尾山 施福寺
槙尾山 施福寺

西国四番札所 槙尾山仙薬院施福寺

寺伝によると、古代ヤマト王権の重要な港「大津」の航海の安全と戦勝祈願をする特別聖なる山であった。その後、欽明天皇の勅願によって仏教公伝(538年)頃創建された大変古い寺である。

開祖は、兵庫県加古川の「行満」という高僧で、古代においてヤマト王権は、紀の川ルートで泉南の男の港、そして大津の港から加古の港へと。

加古川上流、兵庫県氷上郡石生(日本一低い九十五メートルの分水嶺)の峠を越えて、由良川を下れば丹波、若狭の日本海に出れば、朝鮮半島、中国大陸に至る古代交易外交の一大ルートがあった。

平安時代、天台座主十八世慈恵大師良源(元三大師)の高弟天台の学僧、覚超僧都が当山より出られ有名である。


満願滝弁財天

スタートは10:00でした。
参道に上がる手前に満願滝弁財天がありました。
同じシャトルバスに乗っておられた方々が参っていかれたので、私も便乗。
施福寺は弘法大師(空海)が出家得度した寺ということで、弘法大師にまつわるものが多いです。

満願滝弁財天 入口
満願滝弁財天 入口
満願滝弁財天 入口
満願滝弁財天 入口
満願滝弁財天
満願滝弁財天
弘法大師満願の池
弘法大師満願の池
宣伝文句がなんとも
宣伝文句がなんとも
満願滝弁財天 社殿
満願滝弁財天 社殿
満願滝弁財天 手水社
満願滝弁財天 手水社
満願滝弁財天 境内案内図
満願滝弁財天 境内案内図
満願滝
満願滝


施福寺参道

滝を観て、弁財天に参り、いよいよ石畳の参道を登り始めます。
結構登りの角度が急で、ストックを持ってないと滑ってあぶないです。

施福寺参道 かなり急なので注意!
施福寺参道 かなり急なので注意!


施福寺山門

300mほど進むと少し開けた所に出て、山門が見えてきます。
仁王さんが想像以上に綺麗に撮れていましたわ!
(改めて見ると、写真はイマイチだが・・・)
石塔
石塔
萬邦協和諸人快楽 (真言宗檀信徒勤行 祈願文の中の言葉)
萬邦協和諸人快楽 (真言宗檀信徒勤行 祈願文の中の言葉)
迎え観音
迎え観音
施福寺山門
施福寺山門
施福寺山門
施福寺山門
金剛力士像
金剛力士像
金剛力士像
金剛力士像

休憩

山門を抜けると屋根のある休憩所がありました。
朝ご飯が未だだったので、こちらで小休止しておにぎりをパクリ。

休憩所
休憩所
休憩所から山門を望む
休憩所から山門を望む

険しい参道

ここから道が石段に変わり、だんだん登りが険しくなっていきます。
石段
石段

弘法大師御剃髪所跡

本堂に上がる階段の手前に、弘法大師が剃髪したところという場所と髪を祀るお堂がありました。

弘法大師御剃髪所跡
弘法大師御剃髪所跡
愛染明王 弘法大師 御自作
愛染明王 弘法大師 御自作
修行大師尊像
修行大師尊像
西国愛染明王霊場 第十五番札所
西国愛染明王霊場 第十五番札所
西国愛染明王霊場 第十五番札所
西国愛染明王霊場 第十五番札所

愛染様は縁結の佛様

良き神佛の加護の縁
良き親子縁、夫婦の縁
良き仕事に出合う縁
良き男女の出合う縁
良き医者や薬に出合う縁
良き人や友達に出合う縁
お金儲の出来る縁

必ず結縁成就される佛様を信心なさい。


弘法大師御髪堂

弘法大師御髪堂
弘法大師御髪堂


施福寺本堂

時間を見ると、本堂に着いたのは未だ10:40過ぎ。
他の方のブログで、「この石段の参道は、西国三十三所巡りで最大の難所」みたいな書き方をされている方も居たので、実は意外に早く着いてしまって、拍子抜けしています。
私の体が慣れたのかも知れませんが、これなら熊野古道の山道を歩く方がしんどいです。

本堂に参ってご朱印を頂き、本尊公開中とのことだったので、500円追加で要りましたが本堂の中へご案内頂きました。
撮影禁止だったので写真が残せませんでしたが、花山法皇の足守の馬頭観音、本尊の十一面千手千眼観世音菩薩、方違大観音、弘法大師だけでなく伝教大師(最澄)も祀られていました。
色々見させて頂き、眼福でありましたよ。

施福寺 本堂
施福寺 本堂
西国第四番 槙尾寺
西国第四番 槙尾寺
西国霊場第四番 槙尾山 施福寺
西国霊場第四番 槙尾山 施福寺
西国第四番霊場 槙尾山 施福寺
西国第四番霊場 槙尾山 施福寺
施福寺 本堂
施福寺 本堂
施福寺 本堂
施福寺 本堂


ご朱印

槙尾山 施福寺 ご朱印
槙尾山 施福寺 ご朱印
槙尾山 施福寺 ご朱印
槙尾山 施福寺 ご朱印

西國第四番
和泉國 槙尾山
御本尊千手観世音菩薩

みやまじや ひばらまつばら わけゆけば まきのおてらに こまぞいさめる

開基 行満上人
建立 欽明天皇御宇

大阪府和泉市槙尾山町
天台宗 槙尾山 施福寺


施福寺境内

馬の銅像
馬の銅像
西国三十三所観音堂
西国三十三所観音堂
西国三十三所観音堂
西国三十三所観音堂
智慧如来
智慧如来
展望所パノラマ写真 (変な感じですが絶景!)
展望所パノラマ写真 (変な感じですが絶景!)
境内を散策していると、施福寺の東側に「ダイヤモンドトレール」という山道の案内板を見つけました。
Googleマップで検索された道は、一部こちらのルートを通るみたいですね。

 

この時点で、まだ11:10過ぎ

「早過ぎやん!」

次の第五番札所 葛井寺(ふじいでら)に向かう事にしました。
次のシャトルバスの出発時間は12:00です。
電波圏外だったので、登る前に時刻表を撮っておいて良かったです。

参道を下り、観光センターに着いたのは未だ11:30過ぎ(笑)
そう、行ってみれば、こんなに近かったんですわ。

余りに暇なので、観光センターで、ビールと親子丼を注文してしまいました。
すんごく美味しかったです。

親子丼 美味しい!
親子丼 美味しい!
ビール 美味い!
ビール 美味い!
大阪府和泉市槇尾山町136

 第五番札所 紫雲山 葛井寺

葛井寺へ

12:00発のシャトルバスの客は、私を入れても3名。
名古屋から来られたという70過ぎのご婦人と、地元の60前くらいの紳士。
先にお二人が話をされていたんですが、ご婦人が「葛井寺へ回ってみたいが、行き方がわからない」とご相談を受けたので、「私も行くので、ご案内致しましょうか?」とお声を掛けますと、「是非に!」と。
思いがけず、プチ珍道中になりました。
シャトルバスを降り、携帯の電波が入ったので葛井寺までの経路検索をしますと、JRの和泉府中へ出て、天王寺で近鉄に乗り換えて、阿部野橋から藤井寺へ行くのが一番早かったので、これで向かいます。
途中の和泉中央で紳士と別れ、二人は藤井寺へ向かいます。

(経路)
槙尾山発12:00 → 槙尾山中学校前着12:12 (オレンジバス槙尾山中学校行)
槙尾山中学校前発12:14 → 和泉府中駅着13:02 (南海バス・父鬼線特31・泉大津駅前行)
(2分で乗り換えは無理なので、少し早めにバスは着いてます)
和泉府中発13:04 → 天王寺着13:25 (JR関空快速・天王寺行)
大阪阿部野橋発13:34 → 藤井寺着13:47 (近鉄南大阪線準急・河内長野行)

ご婦人は、昨年四国八十八か所を回られて、今年から西国三十三所巡りを始められたとのこと。
今回は3日前からきて、前日は紀三井寺と粉河寺と和歌山城を回ってこられて、今日のうちに名古屋に帰るということでした。
日本100名城も合わせて回られているとのことで、非常にお元気な方で、話に退屈せずに済みましたわ。
天王寺駅から阿部野橋駅へ向かう途中、そびえ立つあべのハルカスを見上げられたご婦人。
ちょっと感動気味に、「帰りに寄って、上までいく!」とのこと(^^)

ホントにお元気です。


四脚門(西門)

西国霊場五番札所 葛井寺
西国霊場五番札所 葛井寺
四脚門
四脚門

葛井寺由縁

葛井寺は、七世紀代に葛井(ふじい)氏の氏寺(うじでら)として建立されたと考えられます。その後、荒廃した時期もありましたが、何度かの修理や改築を経て現在にいたっています。
当寺が所蔵する室町時代の「葛井寺参詣曼荼羅」には堂塔は、薬師寺式伽藍配置として描かれており、創建時にも同様の伽藍配置を取っていたものと推定されます。現在では、境内に残された、塔心礎(とうしんそ)をはじめとしたいくつかの礎石(そせき)に当時の名残をとどめています。
本尊は脱活乾漆造(だっかつかんしつづくり)の千手観音菩薩坐像で、芸術的にも優れ、天平時代の代表的な仏像として国宝に指定されています。


葛井寺本堂

 

 


ご朱印

西國第五番
河内國 藤井寺
御本尊十一面千手千眼観世音菩薩

まいるより たのみをかくる ふじいでら はなのうてなに むらさきのくも

開基 聖武天皇
建立 神亀二年

大阪府藤井寺市藤井寺
真言宗 紫雲山 葛井寺


葛井寺境内

藤棚
藤棚
本堂より南大門を望む
本堂より南大門を望む
藤棚
藤棚
桜がちらほらと咲き始めています
桜がちらほらと咲き始めています
出世地蔵大菩薩
出世地蔵大菩薩
葛井寺 鐘楼
葛井寺 鐘楼

旗掛けの松

大楠公(楠正成)(くすのき まさしげ)は戦勝祈願に大般若経六百巻と守り刀一振りと非理法権天の旗を寺へ奉納され境内に陣を構えられた。
正平二年(1347)境内松の木にこの旗を掛け、父正成は正行(まさつら)、正時(まさとき)、正儀(まさのり)の三人の息子を呼び、秘策を練り、十倍の細川顕氏(ほそかわあきうじ)勢に大勝したという藤井寺合戦があった 之よりこの松は「旗掛けの松」と呼ばれるようになり、又この松からは珍しい三葉松が現れ、このことから三人が力を合わせ、固く一致団結すれば、どんな困難にも打ち勝つ不思議な力が授かると言われ、今も珍重されています。

大阪府藤井寺市藤井寺1丁目16−21

 


藤井寺駅までお送りして、ご婦人とお別れしました。
お名前は伺わず仕舞いでしたが、こういう旅での出会いもいいですね!

次は、第六番札所 壺阪山 南法華寺 (壺阪寺)、第七番札所 東光山 岡寺 (龍蓋寺)をウォーキングを絡めて参拝しようと思います。


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「【西国三十三所巡り】 第四番札所 槇尾山 施福寺(Sefukuji)、第五番札所 紫雲山 葛井寺(Fujiidera) 参拝記」への2件のフィードバック

  1. 枝先で赤いつぼみが緩む感じが
    温度まで伝わってきますねー
    ちょっと羨ましいw
    ラーさん楽しそう^^

    1. bopさん、こんにちは!
      この時は3月の暖かい日を狙っていきましたので、桜の蕾が緩みだし、ちらほらと咲き出した頃なんですよね。
      この後の記事では、桜満開の奈良の明日香に行った時の写真がありますので、こちらもご覧になって下さいね~。

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